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こころをひらく ~育ちあいをもとめる教育~

(5歳児)21分/1981(昭和56)年/文部省特別選定・映像教育祭優秀作品賞
DVD一般販売価格:35,000円(税別)施設内貸出・施設内上映可
DVDライブラリー価格:45,000円(税別)団体貸出・館外無償上映可

制作意図

 障がいをもつ幼児を、幼稚園がどのように受けいれ、どのように保育をすすめればよいかについては末だ不充分な経験しかありません。現実の保育の中で、障がいをもつ子どもと保育者、そして子ども同志の関係、保育のあり方についてはこれから多種多様な経験を積み重ねてゆく必要があると思います。現実の保育の中に、どんな問題点があるかを率直に提示して、問題をきりひらくきっかけにしていただきたいと考えました。


利用上の注意点

 映画が、保育者たちの研修の場に入り込んで大きな役割を果すことを、私たちはここ数年の体験で知りました。映画を視る意味は、ただ視るだけではなく、多くの人たちが異なった受けとめ方や観点をつき合わせディスカッションすることによって価値のあるものになることに気づきました。
 したがって、この映画もディスカッションをするための話題をできるだけ多く提供したいという願いをこめて作成いたしました。
 幼稚園には、いろいろな幼児がいます。さまざまな対人関係の中で多様な経験をして育つ所です。集団を一束(ひとからげ)にてして育てるのではなく一人一人の幼児がしっかりと自分自身の足どりで育っていく力をつけなければなりません。保育者は常に一人一人の幼児に合った援助を考える必要があります。そのためには保育の相手である一人一人の幼児の心をまず開くことでありましょう。
 しかし、幼児の心を開くということは、保育者自身が心を開いて幼児の世界に入りこみ、幼児たちと経験を共有することから始める必要があるのではないでしょうか。
 いろいろな幼児の中には、自分の世界に閉じこもって、なかなか心を開かない幼児がいます。そのような幼児たちとどんなかかわり方をしたらよいか、先生と幼児、幼児同志の関係をどのようにもったらよいか、そして、どのような保育を進めていったらよいかなど多くの問題をかゝえています。
この映画が、そうした課題解決への手がかりとなることを願ってやみません。
 一つ、お願いがあるのですが、ディスカッションをしたら、もう一度その観点や問題をもって映画を視ていただきたいのです。そうすると、見逃していたことが見えてきます。保育を考え、その質を高めるということは、このように問題を深く追求することでありましょう。映画を本当の研修に役立てるためにも是非このような活用のし方を考えて頂きたいのです。

文部省 初等中等教育局 幼稚園教育課教科調査官 高杉自子


あらすじ

 劇場ごっこをするともだちはみんな長いスカートをはきました。赤いスカートをはいたチーちゃんはとてもうれしそうですが、ともだちに通じる言葉をもっていません。なるべく一人でいたいと思っています。今日もスカートをはいて幼稚園の外へゆきたいのです。先生に門をあけてとお願いして道路をひと廻りして戻ってきます。門を一人でしめると先生が頭をなでてくれました。先生が他の子たちがつくる羽子板をチーちゃんにもつくってもらいたいのですが、チーちゃんは全然興味を示しません。チーちゃんがしたいことだけしかさせなければ、チーちゃんの心はひろがらないし、いやなことは見向きもしないし、ここが保育者の一番むつかしいところで、一番大切にしなければいけない場面のようです。
 英雄君は、高いところから煙突やレーダーやタンクを見るのが大好きです。いろいろなことを喋りますが、言葉と現実の場面が一致していない場合が多いのです。先生は、シャワーのところで、水を出したりとめたりさせてみます。殆んどものを云ったことのない洋君が「出た!!」と云いました。英雄君も「水が動いている」とか「水が出ない」とか云いました。ともだちのサッカーの仲間に入ったつもりでボールを追いかけて楽しそうです。英雄君なりの進歩がそこにはみられました。
 洋ちゃんは階段を上ったり下りたりするのがお気に入りです。「じゃね」と「どうも」という言葉だけを多様につかっています。給食当番の時に、暖めたおべんとうをつかむ手袋がいやで逃げようとします。グループのともだちが洋ちゃんに当番をしてもらおうと必死に努力していますが、すぐには解かってもらえません。いきなり洋ちゃんに飛びかかられた先生は、わけがわからないのですが、砂場で一緒に取組み合いをしている内に洋ちゃんも少し心がひらいてきたようです。砂で手をかくしては出してみるという遊びに洋ちゃんは興味をもちました。ひとりづつの子どもへの対応はそれぞれ保育者がその子に合った対応をする必要があるのは勿論ですが、それにもまして保育者がまず心をひらくことが大切なように思います。


    主な対象

  • 現職教員
  • 特殊教育
  • 保育者養成学校

こころをひらくpdf

企画・制作:岩波映画製作所
協力:日本視聴覚教育協会


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