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きょう、きてよかったね! ~サトシのこだわりと自分さがし~

(4歳児)21分/2003(平成10)年/文部省特別選定
DVD一般販売価格:35,000円(税別)施設内貸出・施設内上映可
DVDライブラリー価格:45,000円(税別)団体貸出・館外無償上映可

制作のねらい

幼児は、ものや人などの様々な環境と出会い、発見を楽しんだり、何かを試みたりする中で自分なりに納得し、それらを生活や遊びに取り入れ自らの世界を広げていきます。このような過程において重要な鍵となるものは、先生と友達との出会いであり、そこでのコミュニケーションです。それはまさしく幼児期における自我の芽生えを支える「自分さがし」と言えるでしょう。すなわち、先生や友達との生活の中で体験する様々な葛藤や楽しさを通して、幼児は自分自身のこだわりやおもしろそうな世界に気づき、新たな環境とのかかわりを始めるのです。
幼児期の教育において大切なことは、幼児と生活を共にする中で、幼児の自分さがしにどうかかわるかです。したがって、幼児のこだわりや気づきと付き合いなから、新たな環境との出会いをつくる保育者の役割は重要です。
この映画は、 4歳児12月、林の組の子どもたちと先生の生活する姿がありのままに映し出されています。あくまでもミニ四駆にこだわるサトシが、自然、先生やヒロアキたちとの出会いを通して新たな世界をつくり始めています。


この映像の活用にあたつて

よく、「子どもは天使と悪魔が同居している」などと言われますが、特に幼児期の子どもたちは、いかにも幼いことを言ったかと思うと、いきなり大人顔負けの行動を起こしたりという、相反する二つの世界を合わせ持っています。つまり、夢のようなことを信じる「ファンタジーの世界」と、事実を認知する「科学的な世界」を、矛盾なく自在に行き来できるのです。
親や教師は、よき教育、よい指導をしようとあせるあまりに、天使や悪魔に早変わりする子どもを理解でさず、「こうあるべさだ」という形ばかりを押しつけがちです。しかし、教育とは「自分探しの旅を扶ける営み」であり、子どものありのままを受けとめることから始まります。そのため「子どもがこうあるべさだ、このようになって欲しい」ではなく、「子どものありのままの姿とは?」を実感することが大切です。
最近は、指導を急いだり、形に拘るあまりなのか「やんちゃな子ども」が少なくなってきています。もつと、子どもが子どもであることが許される「やんちゃな子ども」の出現を期待したいものです。この「やんちゃ」は、「わがまま」とは違います。自分を発揮し自立でき、ルールを守り思いやりを持っている、びっくりするほどやんちゃなこともするが自分をコントロールでき、時には反省して一人でも、そしてたくさんの友連とも楽しく遊べる子どものことを意味しています。
この映画に登場するサトシくんは、ある種「やんちゃな子ども」かも知れません。映画は、豊かな自然を舞台に、あくまでもミニ四駆にこだわるサトシくんが、自然と先生と、友達との出会いを通して新たな自分探しを始めようとする世界をじっくり映し出しています。とくに、サトシくんが、友達に「きょう、きてよかったね!」と心から響き合う「ことば」をかける場面までの先生とサトシくんの道程は、今、求められている保育の在り様を教えてくれているのかも知れません。

文部省 初等中等教育局 視学官・幼稚園課教科調査官 小田 豊


主な内容

  • 4歳児、林の組のサトシは「ミニ四駆あそび」が大好きだ。今日もフィルムケースのキャップを二つ重ねてタイヤをつくり、滑り台、 トンネルの坂といろいろな場所で転がしてみる。
  • ヒロアキが段ボールでつくったミニ四駆コースをお山へ持ってくる。先生が「持っていけば」と言ったからだ。ところが、それを見たサトシが怒る。実は段ボールのコースは、サトシがつくったものだった。先生はお山で段ボールのコースで遊ぶと面白いと思ったのだが、むくれたサトシはどこかへ行ってしまう。
  • しばらくしてサトシは、ホールで大型積木を使ってミニ四駆のコースをつくろうとする。しかしうまく坂ができずに泣き出してしまう。夕カユキがアイディアをだして、コースができあがり、サトシも満足そうに遊ぶ。
  • 雨の日、ヒロアキたちが、レストランごっこを始める。先生はサトシに「お客さんになってみる?」と誘ってみるが、サトシはこの日もタイヤを転がして遊ぶ。ミニ四駆あそびばかりしているサトシに、先生は「ほかのことやろうよ」と言うが、サトシは逃げ出してしまう。
  • 別の日、お山を段ボールで滑り下りるソリあそびが始まる。ヒロアキは落ち葉から雪を連想してスケート靴をつくり、サトシもそれに興味を持つ。
  • ヒロアキのスケート靴で滑ったサトシは滑り台に落ち葉をまく。その上を滑るのかと思ったら、またしてもタイヤを取り出す。あくまでもミニ四駆あそびにこだわるサトシは、落ち葉をまいた滑り台を「木の葉のコース」に見立ててタイヤを転がし始める。 ミニ四駆あそびとヒロアキのスケートあそびが一緒になって、サトシは「きよう、きてよかったね!」と語りかける。先生は子どもどうしがいろんなやりとりをして、心を響かせあっている姿に感動する。

    主な対象

  • 現職教員
  • 保育学習
  • 保育者養成学校

きょう、きてよかったね!pdf

スタッフ
ブロデユーサー:田村 恵
演 出:山田博之
撮 影:八木義順
録 音:黒澤道雄
対談:宮崎淑子 林の組担当教諭
企画・制作:岩波映画製作所
協力:(財)日本視聴覚教材センター


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