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みる、きく、たしかめる ~創りだす自分の世界~

(3歳児)21分/1983(昭和58)年/文部省選定
DVD一般販売価格:35,000円(税別)施設内貸出・施設内上映可
DVDライブラリー価格:45,000円(税別)団体貸出・館外無償上映可

製作意図

 ひとりひとりを大切にする保育の大切さを言葉で知らない人はいないだろう。しかし現実には4歳児の平均像、5歳児の平均像にはめこんで幼児をみたり、行動を促す場合が多い。3歳児の保育を記録し観察することによって、幼児の原体験の大切さに気づき、4歳5歳の保育を、もう一回別の視点から考えてみたい。

あらすじ

 ブロックが壁に天井まで積み上げられている3歳児の保育室の朝。きそってブロックに駆け寄るのは、こわして地震ごっこをするためです。教師が、計算した環境設定もあるし、子どもの遊びが次の環境づくりにもなるのです。顔をかくして登園するなおと君。ひと言もものを言わず、ドアの鍵穴をさわるけんちゃん。けんちゃんはちょっとみると、ぼさっと何もしない子どもにみえます。よくみると目も耳もさまざまな探索をしていることに気づきます。ともだちや4歳の子どもの遊びもよくみていますし、なわも引っぱってみたり、なめてみたり、カセットもピアノも、ひき出しの中も、よくみてさわってみます。カセットでかかる音楽は気持ちがよくてつい踊りたくなってしまいます。手で、砂に長い長い線を書き、牛乳のふたでも書けることに気づいていきます。棒の先ではもっと早く書けます。
 幼椎園の半日の間にけんちゃんが探索して獲得したせいかいのすばらしさは、時間と空間を自由に与え、それをこまかく見守る保育者の願いが背景になっているのです。

この映画の活用にあたって

 幼児の一日一日が充実することを願って、保育者は日案や週案月案などをつくるわけですが、いわゆる教育的であり過ぎると大切なものを見失ってしまうのではないかという懸念をもちました。
 そこで、三歳児のクラスに保育の原型があるのではないか、幼児のもつ生活のリズムや、幼児一人一人の生活のし方を亨受している保育はないかと探したのです。すると、時間と空間をたっぶり用意し、自由さを保障している幼稚園に行きあたりました。どの子もその子らしさを発揮していました。そして、この映画がつくられたのです。
 この映画は、見る人によって評価が正反対に分れるようです。ある人たちは、保育者の指導性が稀薄で放りっぱなしではないか、と言い、一方の人たちは、これだけ配慮された保育はないのではないか、その証拠に、この映画には誠に子供らしいいい表情、いい姿が見られるというのです。
 近頃、子供たちのいい姿が消滅してきたため保育者が子どもの表情や行動を知らないで保育をしているのではないか、だからこのようないい姿をぜひ大勢の保育者にみてもらい、保育のあり方を探るための議論をする必要があるのではないかというアドバイスをその方たちから頂きました。
 私は、それに心を動かされ共感しました。
 先生の服装が悪いとか、しつけが行き屈かないとか、安全性が確保されていないとかいうアラ探しのために、本物が見逃がされては残念です。
 一人一人の幼児が集団生活に適応する過程で、その子なりの自分の出し方を十分に受け入れられるような保育は案外易しいようで難しいものです。
 子ども一人一人の言動に、心を動かされ、共感することのできる保育者の愛情と感性、そして洞察力が、幼児を育てていくのではないでしょうか。
 子ども一人一人がその子らしさを発揮するためには、保育者も自分らしさが出せる保育をしなければならないことも、この映画から学んだ次第です。

文部省初等中等教育局 幼稚園教育課教科調査官
高杉自子

    主な対象

  • 現職教員
  • 保育学習
  • 保育者養成学校
学級集団の成長pdf

企画・制製作:岩波映画製作所
協力:日本映画教育協会


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