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みどりぐみこ・う・じ・げ・ん・ば ~幼児の自己充実をもとめて~

(5歳児)21分/1982(昭和57)年/文部省選定
DVD一般販売価格:35,000円(税別)施設内貸出・施設内上映可
DVDライブラリー価格:45,000円(税別)団体貸出・館外無償上映可

製作意図

子どもから、自然や路地や空地が奪われて精一ぱい遊ぶことがなくなりました。幼稚園に上る前に兄弟ゲンカも、近所の子どもとも遊んだこともないひとりっ子や、団地の部屋でテレビ相手に育った子どもがふえています。無気力、無関心、無責任の子どもを憂える中で、幼稚園ではこんな子どもたちを、自分の目的をもって目を輝かして活動する子どもにすることは大きな課題です。都市化、核家族化の中で、そのことを真剣に考えてみたいと思います。


利用上の注意点

わが国の保育の基礎を築いた倉橋惣三は、保育の基本は、「生活を、生活へ、生活で!」ということにあると力説しました。それは、子どもの"さながらの生活"(生活の実態)をとらえ、それを出発点にして、より豊かな生活を高めていき、それがまた子どもの現実の生活の中にかえっていくというその循環が大切だといっているのです。そうした保育は、単に既成のカリキュラムに盛りこまれた活動を、事務的に「いっちょうあがり!」とこなしていく"カリキュラム消化保育"とは違って、子どもにほんとうに手ごたえのある感動体験を与えることが出来るのです。そうした子どもの姿が真の"自己充実"と呼ばれるものです。昔は、地域や家庭の中にそうした生活がいっぱいありましたが、最近ではほとんどなくなってしまいました。そこで、幼稚園や保育所では、子どもたちにそうしたほんとうの生活をもたせ、手ごたえのある感動体験を与えるようにすることが必要なのです。その場合、子どもの生活は地域によって大きく異なります。それをどう生かしながら、自分の国の保育を創造するかがこれからの保育の課題となります。この映画には、以上に述べたような保育の基本を考えていく際の討論の視点が数多く含まれています。しかし、これを一つのモデルと受けとめるのではなく、それぞれの受けとめ方を確認し、交流し合い、討論することによって、"子どもを見る目"、"保育を見る日"が深く、確かになっていくのです。
なお、この映画では比較的子どもが生き生きと自己充実する場面が多くとられています。これに対して、次作の「子どもがうったえているもの」では、子どもが生き生きとしない場面がとりあげられています。そこでこの2つの映画を併用すると、子どもが自己充実をしたり、しなかったりする要因、とくに保育者の活動のとりあげ方やかかわり方などを考え合っていくのに非常に参考になると思われます。

日本女子大学助教授 森上史朗


あらすじ

東京の下町、大きな団地の下駄履き幼稚園です。ジャングルジムを利用して家をつくろうとする五才の男児と女児たち、板をのせ、なわとびのなわで縛って三階、四階をつくります。のこぎりで木を切って表札もつくります。部屋番号が表札なのも団地っ子の「おうち」のイメージなのでしょう。カーぱい遊ぶ方法を知らない子どもたちに、先生たちは近くの木場から屑の材木をたくさんもらってきて子どもたちにあたえます。丸太をころがすだけでも、足や手の力を利用したり、スコップで「てこ」の原理をつかってみたり、体でそれに挑んでいます。園庭においた切株は、海の岩なのでしょう。竿になわをつけて釣りをまねる子もいます。こんな何でもない素材が子どもたちの体験やイメージをひろげているのです。
一方、砂場は工事現場にかわります。なわを腰にまき、命綱のつもりか柱にまきつけて堀りつづけます。スコップをドリルのようにつかってみたりする子もいます。固いものにぶつかると、子どもは化石か、金貨か、下水管かいろいろな夢がふくらみます。地下鉄工事や地下の子ども広場を想像して一所懸命に掘ります。十二月だというのに全身を使うので先生も子どもも薄着です。
翌日、先生は滑車になわをつけておきました。早速子どもはバケツをなわにつなぎ砂をいれて地固めにつかいます。穴が深くなってゆくと、向うの穴とこちらの穴を地下でつなごうとします。砂も横に堀ってゆくのはとてもむづかしいことです。一方となりの「おうち」はうさぎ小屋のみえる音楽ホテルです。自分たちが木でつくったギターや、シンバルなどにぎやかです。工事の人たちはそこへよばれて休憩にもゆくのです。二つの穴をつなげてトンネルができました。かわりばんこにくぐってみます。そこにダンボールの箱をはめこんでみましたが、すぐそれはもろいことに気づき、今度は砂のトンネルをこわして木の板をわたしてみます。橋になったものを、丈夫さを確かめてわたります。橋の上に砂をかぶせるとまたトンネルになります。こうして一人一人の子どもが体ごとぶつかって深い自己充実を体験し、それを友達同志確かめ合って喜びを体得します。それは次の課題へ発展し、更に立向う意欲を生むのです。先生と子ども、子ども同志の自己充実の循環関係こそ大切だと思うのです。


    主な対象

  • 現職教員
  • 学習援助
  • 保育者養成学校

年長さんがつくったおばけやしきpdf

企画・製作:岩波映画製作所
協力:日本視聴覚教育協会


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