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ビジュアル社会心理学入門 全10巻

DVD各巻:一般販売・ライブラリー価格:60,000円(税別)
各巻約25分
ビジュアル社会心理学入門

 私たちは親や兄弟、家族や友人や恋人、上司や部下など多くの他者と関わりながら生きています。そうした他者の存在により、思考や感情、行動等に影響を及ぼされ、逆に相手に影響を及ぼしています。そして、人が相互に影響を与え合う結果、様々な現象(競争や協力等)や関係(集団や組織等)が生み出されます。
 社会心理学(Social

psychology)は、人間の社会活動が、様々な社会的な要因を背景にそのように起こるのか、そのように影響されるのか、その過程を科学的に明らかにする学問です。
 「ビジュアル社会心理学入門」は、個人、対人、集団、組織や社会、各レベルで人との関わりから発生する現象や関係を解説する社会心理学入門のための映像教材。再現シーンなどを用いて基礎的な支援について視覚的に理解できるよう興味深く描き、私たちが生きていく上で最も関心の深い人間関係について考察します。


社会心理学の"おもしろさ"を学ぶ

安藤

東洋大学教授 安藤 清志

 私たちは、家族・友人・会社の同僚など、多くの人との関わりの中で社会生活を営んでいます。円滑な人間関係を維持したり優れた組織の中で活動することによって、私たちは生き甲斐や幸福感を感じたり、目標を効率的に達成することができるようになります。しかし、その一方で、人と人との関わりはストレスや葛藤、いじめや暴力など、様々な問題を引き起こすことがあります。社会心理学は、このような人と人の関わり、そして人と社会の関わりが生み出す事柄を科学的に解明し、私たちが社会の中で「より良く」生きるための知識として生かすことを目指しています。
 「ビジュアル社会心理学入門」は、文字通り、このような社会心理学が蓄積してきた研究成果を映像を通して視覚的に学んでいただくための教材です。社会心理学の基礎的な理論や研究方法、そして代表的な研究などを図版や再現シーンなどを効果的に用いながら、分かりやすく解説していますので、社会心理学の全体像を効率的に学ぶことができます。ビデオで学んだ後、興味や関心をもった問題について専門の解説書を読むというやり方もお勧めです。また、日常生活の中で自ら感じている問題を解決するヒントを得ることもあるでしょう。このシリーズを通じて、社会心理学の「おもしろさ」を感じ取っていただければと願っております。


1

現代の社会心理学

指導:安藤清志(東洋大学)

ビジュアル社会心理学入門1

 心理学の一分野である社会心理学は、社会の中で生きる人間のこころと行動を理解するために、科学的な方法を用いてその研究成果を積み上げてきました。社会心理学が扱う問題は、個人の心理(自己や社会的認知)から対人行動・対人関係、集団・組織、そして集合行動(流行、流言など)や文化に至るまで広範囲にわたります。また、近年では、臨床心理学や環境心理学など、さまざまな領域と重なる応用的な研究も活発に行われています。
 ここでは、私たちが日々の生活の中で経験する具体的な問題や代表的な研究例を題材に取り上げながら、現代の社会心理学がどのような問題をどのような方法で研究してきたかを、わかりやすく紹介します。研究方法に関しては、実験法や調査法を中心にして、その基本的な原理を解説しています。これらの内容を理解することによって、社会心理学の各領域の問題を効率的に学習することができます。

2

社会的認知

指導:外山みどり(学習院大学)

ビジュアル社会心理学入門2

 社会生活を営む上で、適切な社会的認知をもつことは、重要な意味をもちます。初対面の他者はどんな人か、社会的な出来事や事件・事故の原因を何と考えるか...こうした認知や判断により、社会的対象に対する感情や行動が左右され、対人関係や集団の活動も影響を受けます。社会的認知は、様々な社会行動の基礎なのです。初対面の人の外面的な特徴だけでなく、相手の性格など内面的特徴を、ある程度わかったように思えるのはなぜでしょうか?対人認知においては、様々な手がかりを用いた推論が行われ、外面的情報以外に、過去経験に基づく知識や固定観念も影響を与えます。その種の推論は、必ずしも意識的に行われているとは限りません。最近の研究では、本人も意識しないような自動的・潜在的な認知過程が注目されています。
 ここでは、社会的認知のメカニズムを考察し、認知が現実の場面でどのような役割を果たすかについても考えます。

3

自己

指導:沼崎 誠(首都大学東京)

ビジュアル社会心理学入門3

 汝自身を知れ。これはギリシャのデルフォイのアポロン神殿に刻まれていた格言です。自分とは、という問いは誰でも考えたことがあるでしょう。自己とは他人から知ることのできないものであり、一見すると社会心理学とは無関係なように思われるかもしれませんが、社会心理学においても重要な研究テーマです。自己といったものも他者との関係の中で作られているものであり、どのように自分を見るかによって他者との付き合い方も異なってきます。
 ここでは、他者との関係の中で自己がどのように形成されるのか(自己概念)、他者との関係の中で自分をどのように評価するようになるのか(自己評価)、自己を意識しているときとしていないときでは他者との関係がどのように変わってくるのか(自己意識)、他者に自分の印象を持ってもらうためにどのようにふるまうのか(自己呈示)、といったことを紹介していきます。

4

親密な対人関係

指導:下斗米淳(専修大学)

ビジュアル社会心理学入門4

 私たちは、多くの他者との対人関係の中で一日の大半を過ごしています。あらゆる他者との対人関係は初対面から始まります。多くの他者と出会う中で、その対人関係を、顔見知りから、遊び友達、親友や恋人、あるいは配偶者というように親密なものへとステップ・アップさせていきます。 そもそも親密な関係とはどのような状態なのでしょう。人と人とが親密になっていくための条件とはどのようなものでしょうか。何が顔見知り程度にとどまらせてみたり、親密にさせるのでしょうか。作り上げた関係が動揺し、崩壊に至ってしまうのはなぜなのでしょう。また、人間関係に悩む多くの人々のその悩ましさはどこから生じるものなのでしょうか。
 ここでは、まず親密な対人関係とは何か、対人関係がいかに重要であるかを確認します。その上で、親密化過程に求められる諸条件、対人関係の崩壊、そして対人関係を結ぶことに伴う悩ましさについて考えていきます。

5

援助とサポート

指導:福岡欣治(川崎医療福祉大学)

ビジュアル社会心理学入門5

 他者へのやさしさや思いやりは、人々が共に生きていくために欠かせない重要な要素です。支えとなる人がいることによって、人はしばしば大きな困難をも乗りこえることができます。「人が人を助け、支える」ことの意義は、多くの人にとって当然の、改めて言う艶もないことのように思えるかもしれません。しかし一方で、たとえば電車で「〇〇の人に席をおゆずりください」というアナウンスを聞くことがあります。誰もが席をゆずり合っているなら、そんなアナウンスは必要ないはずです。どうして人は、大切であるの援助をしない時があるのでしょう。また、たとえば席をゆずろうとする援助の申し出が「拒絶される」こともあります。なぜなのでしょうか。
 ここでは、「援助行動」と「ソーシャル・サポート」に関する知見のいくつかを、わかりやすく紹介します。どちらも「人が人を助け、支える」という、人が社会活動を営むうえで重要なトピックを真正面から扱う概念です。

6

攻撃と怒り

指導:湯川進太郎(筑波大学)

ビジュアル社会心理学入門6

 人はなぜ他者を攻撃するのでしょうか? 攻撃行動には「防衛」「強制」「制裁」「印象操作」といった機能があることがわかっています。人々は多くの場合,それらにしたがって他者を攻撃します。ただ、一言攻撃といっても多くのバリエーションがあり、そこには個人差、発達差、性差もあります。また、様々な要因(気温,メディア,アルコールなど)が攻撃を促進することも分かっています。こうした人間の攻撃を説明するための理論も、数多く提出されています。一方,攻撃行動と表裏一体だと考えられているものに、怒り感情があります。私たちはなぜ怒りという感情を抱くのでしょうか?怒りという感情はどんなものなのでしょうか?怒りを感じる背景、怒りと攻撃の関連性、怒りをコントロールする方法について、これまでいくつかの考えが提案されています。
 ここでは、攻撃と怒りの基礎的な知識について紹介し、我々が攻撃や怒りとどのように付き合っていけば良いのかを考えていきます。

7

説得と依頼

指導:今井芳明(東洋大学)

ビジュアル社会心理学入門7

 私たちの生活は、人にちょっとしたことを頼んだり、ある行動を取るよう説得したりすることがあります。逆に、自分が人から頼まれごとをしたり、説得されたりすることもあります。こうした人と人との間で行われる働きかけ、影響の及ぼし合いを対人的影響と呼びます。与え手が意図的に相手(受け手)に影響を与えることもありますが、与え手が意図しないうちに、与え手の存在や行動によって、受け手が影響を受けてしまう場合もあります。例えば、同じ作業をしている他の人がいると、つい手を抜いてしまったり、空を見上げている一群の人たちがいると、つい自分も空を見上げてしまったりするということです。一方、特に販売場面においては、受け手(顧客)が商品を買ってくれるように巧妙な働きかけが用いられる場合があります。
 ここでは、対人的影響をキー・ワードにして、その全体像を捉え、特徴的な現象を考察していきます。自分の体験とふだんの生活を対人的影響という枠組みで捉え直してみると理解が深まります。

8

集団と人間

指導:岡 隆(日本大学)

ビジュアル社会心理学入門8

 私たちが生活している社会は、歴史や経済によって規定された勢力関係や地位関係を相互に持ち合い、その関係の様相をダイナミックに変動させていく、さまざまな社会的集団によって構成されています。私たち一人ひとりは、それらの社会的集団に所属して、その集団のなかで、その成員間でさまざまな対人相互作用を営みます。それと同時に、私たちは自分が所属していない別の集団やその成員ともさまざまな相互作用を営みます。
 ここでは、人がある集団に所属することによって、その人は他の集団成員からどのような影響を受け、どのような関係をつくっていくのか、その人は別の集団やその成員に対してどのようにどのよう に振舞うのか、その人やその人の集団は別の集団との関係性のなかでどのように変っていくのかを解説します。

9

組織と人間行動

指導:角山 剛(東京国際大学)

ビジュアル社会心理学入門9

 工業化社会の急速な発展に伴い、組織と人間行動の関係は、大きな関心をもって研究がなされ、その関心領域は、大きく分けて、組織に働く人々を適切に管理することを通じて組織の効率を高めていく側面と、人々の行動や人間関係の理解を通じての意欲向上、仕事生活の充実という側面が含まれます。前者の視点からは、作業行動、職務設計、従業員の選抜や適正な配置、訓練、業績の評価など、後者の視点からは、従業員の仕事への態度や満足感、動機づけ、リーダーシップ、キャリア発達、仕事ストレスの問題などが研究されてきました。インターネットの発達、経済のグローバル化、働く意識の変化など、企業組織をとりまく環境が、様々な面で大きく変動を続けている現代、組織と人間行動の関わりを探究することは、ますますその重要性を増しています。
 ここでは、仕事の動機づけ、管理者のリーダーシップ、職務ストレスとメンタルヘルスの問題を考えます。

10

集合行動

指導:田中 淳(東京大学)

ビジュアル社会心理学入門10

 都市暴動、パニック、リンチ、うわさ、流行、社会運動・・・。これらの行動は、すべて集合行動の対象です。これら集合行動は一見すると無関連にみえるが、いずれも社会の混乱や摩擦の原因を解釈し、個々人や社会の中に意味づけ、新たな社会秩序を共有しようとする過程で発生します。対人行動は、個人の欲求や願望だけに規定されているのではありません。他者との関係やその場に相応しい行動の様式が求められる、相互に行動が調整される一連の行動プロセスなのです。集合行動はこの相互の行動調整過程に関心を持ってるのです。21世紀の社会にとって重要な集合行動、そのひとつが災害過程です。災害は稀にしか発生しないゆえに体験したことのない未知の環境に追い込まれ、その厳しい環境に適応し、相互に調整を図っていく必要に迫られます。
 ここでは、過去のニュース映像を交え、それぞれの集合行動はどのようにして起こっていくのかを解説します。